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セブン=フォートレスリプレイ フォーチューンの海砦(上) [セブン=フォートレスリプレイ]

勇者を探し、軽戦士ミリアと共に旅を続ける占い師ライムは、
フォーチューン地方スマトラにて、世界を導く(と思われる)人物、神官ナティノと出会う。
しかしナティノは超浪費家のナンパ男のため、
幸薄き重戦士ゴローと共に借金地獄へと落ちていた。
彼らの莫大な借金を返済するために、ライムたちは「闇の宗教」の根城である遺跡から
とある宝石を奪う依頼をやむなく受けることになる。
それが世界滅亡の危機へとつながる事件の幕開けだった。


「TRPGの黒歴史」と名高い事件で有名なリプレイ「フォーチューンの海砦」の前編です。

セブン=フォートレスのシステムはある程度固まってきましたが、
前作「アルセイルの氷砦」と同様に、読者募集や、道具や魔法の独自習得などは健在です。

そのおかげで、超強力魔法を次々覚えてボスを完封したり、
GM菊池たけしが数時間かけて作ったアドベンチャーパートを
まるっと飛ばしたりすることが当たり前のように行われます。

自分のPCが大好きなプレイヤーに魔法作らせたらそりゃ、・・・ねぇ(笑)

また、リプレイ全編通しても回収しきれなかった伏線が多数あり、
これが十数年後に発売される「シェローティアの空砦」にて回収されまくります

本来は、後半パートで回収できるはずだったのに、手違いでシナリオ変更を余儀なくされ、
「フォーチューンの海砦」内では回収することができなくなってしまったようです

前半パートでは、ナティノとゴローさんの借金返済がメインでシナリオが組まれているため
借金返済に一番積極的なゴローさんがリーダーシップをとっていますが、
前編後半ではまさかの脱退。ライムの真価が問われます(笑)

また、この脱退が黒歴史と呼ばれる事件の由来です。
これの説明はまた次回。

ナイトウィザードリプレイ 星を継ぐ者 [ナイトウィザードリプレイ]

世界は今まさに天体ブーム。地球へと紅き小惑星が近づいてきていた。
そんな中、幼馴染の星野カガリから廃部寸前の輝明学園天文部へと勧誘された
高等部1年結城マサトは、人知れず勇者へと覚醒していた。
家族と過ごす日々が空虚に思え、精神が不安定になっていくという、
目に見えぬ不安に悩まされる中、日常の変化は現実のものとなって現れ始めた。
妹、両親、帰るべき家と消えてゆき、自分の存在も虚ろい始める。
それは、世界が勇者を必要とし始めた、世界崩壊の前兆であった。


ナイトウィザードリプレイ「星を継ぐもの」は、
ナイトウィザードサプリメントの「スターダスト・メモリーズ 星を継ぐ者」に掲載されていた
リプレイで、後にファンブック第五弾の「スターダスト・ティアーズ」にて再録されています。
また、このリプレイを原作としてノベライズされたり、ファンブック内でドラマCD化されたりと、
ナイトウィザードの世界観をアピールするためのバイブル的な扱いになっています。

ナイトウィザードの人気PC、「下がる男」柊蓮司
後の「世界魔術協会代表代理」赤羽くれはが初登場するリプレイです。
特に柊蓮司は、ナイトウィザードに留まらず、セブン=フォートレス、アルシャードff、
果てはアリアンロッドをベースにしたコラボリプレイにまで登場しているほど、大人気(笑)

大人気の理由の一つとして、「星を継ぐ者」内で、輝明学園3年に進級する際に、
その時受注した任務のせいで1年に転入し直すという離れ業をやらされたことにより
「下がる男」として認識されたことが挙げられます。
これのおかげで、柊蓮司は世界魔術協会に振り回されたり、任務のためという理由で
レベルまで下げられてしまうという、不幸体質となりました
そんな罪深いリプレイです(笑)


リプレイ内容は、勇者結城マサトが、自身の力を使って世界崩壊の危機を止めるという
「世界崩壊の危機」を好むGM菊池たけしの王道パターンですが、
プレイヤーのかわたなさんが恋愛描写が必要なシーンをゴリゴリ挿んでくるため
ラストシーンの物語が変わるというTRPGならではの展開を見せてくれます。
計算の上でPCたちに接触していたエミュレイターが、
徐々にヒロインの顔へと変わっていく様をご覧下さい。


セブン=フォートレスリプレイ アルセイルの氷砦 [セブン=フォートレスリプレイ]

旅の中、フォーラ地方城塞都市フェイルに着いた神官サライと戦士マドカは
強き力を発するペンダントを持つ少年ミドリと出会う。
共に旅立ち、冒険者となった一行は、サライの養父、魔術師キタローも同行し、
ラグシアの宰相から王女救出の依頼を受けた。
王女の救出のために盗賊団を壊滅させた一行は、王城から賓客として招待され、
ラグシア王国からのもてなしを存分に受けるのだった。
しかし、王国では今「闇の宗教」の陰謀が渦巻いており、
彼らは、世界を揺るがす事件へと巻き込まれてゆく、十六王紀889年のことである。


セブン=フォートレスリプレイでありながら、セブン=フォートレスリプレイでは無いリプレイ
それが「アルセイルの氷砦」です。
どういうことなのか言うと、セブン=フォートレスのゲームシステムが定まっておらず
設定が最低限でしか出来ていない状態で始まった、
デザイナー兼GM菊池たけしのTRPGへの挑戦作だったといわれています。

セブン=フォートレスとして形を成したのが、「アルセイルの氷砦」最終回を迎えた時で、
「アルセイルの氷砦」は、セブン=フォートレスを完成させるためのテストプレイを、
リプレイ化したものだといえます。

そのため、アイデアを読者募集にかける、魔法の取得は無尽蔵にOK、その場で試し打ちする、
世界設定はその場で増える、プレイヤーも設定を勝手に生やすなど、
セブン=フォートレスを掘り下げていく要素を積極的に取り入れてました。

内容が先に進むにつれて、内容も魔法も派手な演出が多くなり
最終的には世界を揺るがす大事件へとつながります。
これは、きくたけリプレイでお馴染みの「世界滅亡の危機」が初めて文庫に収められた瞬間です。

「世界滅亡の危機演出家・菊池たけし」が誕生した瞬間とも言います(笑)

目の前でTRPGのシステムを作っていく光景が見られるリプレイなんて
「アルセイルの氷砦」くらいじゃないでしょうか?

すでに20年以上前のリプレイですが、現在とも変わらぬの世界滅亡っぷりと、
今でも遊ばれているセブン=フォートレスメビウスの根源を知ることのできますので、
一度読んでみてもらいたい作品です。




アリアンロッド・リプレイEX 死者の花嫁(後半) [アリアンロッドリプレイ]

戦士は休息を欲していた。
強さを求め、修行を続ける日々から解放されるため、
カナンの街へと休息と補給に向かうエイジとシグ。
しかし、そこで二人を待っていたのは、雰囲気の違うカナンの街と
助けを求める小さな少女からの依頼だった。


アリアンロッドリプレイEXの後半パート「騒がしき休日」は、
無印シリーズが完結した後にセッションされた
「闇色の血の騎士」と「金色の鍵の英雄」の間を埋めるリプレイです。

なので、登場するエイジとシグは、レベルを下げて登場しています。
さすがはナイトウィザードで「下がる男」のプレイヤーを務める矢野さんです。
アリアンロッドでもレベル下がってます(笑)

そして、番外編ということでプレイヤーもやりたい放題です。
カナン神殿に無断で入り込んだり、
捜索依頼された猫の特徴がお腹に★があるというだけで、毛色をピンクにしたり
夜中にシルヴィの私室に飛び込んだりしています。
基本ツッコミの男二人が、真面目な調査パート以外はボケ倒しです。
休日だから仕方ないですね(笑)


前半「死者の花嫁」にて登場したショコラさんが再登場しますが、

ショコラさん超可愛いです。

前半ラストのカリスマ魔族っぷりが嘘のよう。
自分の持つ全勢力を使って必死に猫一匹を追いかけまわした挙句にミッション失敗。
さらには秘密を知られて赤面です。もうたまりません(笑

妖精いわく「子供は見ちゃいけません」だそうです。
どんな秘密だったんでしょうね?

続編のルージュシリーズで出てくる時には、カリスマを取り戻しているようなので安心です。
番外編限定キャラだからなのか、なかなか登場してくれませんが、
今後のリプレイでもまた出てくれることを期待しています(笑)


アリアンロッド・リプレイ3 金色の鍵の英雄 [アリアンロッドリプレイ]

闇色の魔将を倒すため、修行を続けるエイジの元に届いたのは、
カナンの街を襲う魔物の軍勢の情報だった。
間一髪でカナンを救い、さらに火の鍵を手にしたエイジは、
魔将率いる魔物の軍勢が故郷クラン=ベルへと近づいていることを知る。
エイジ、アム、ウェルチ、魔将と、「鍵」の適合者が一つに集まり、
6つの鍵を巡る死闘は、最終局面を迎えこととなる。


アリアンロッドリプレイ無印シリーズの最終巻、ついに鍵の謎が明かされます。
鍵とは何なのか?
何故魔将が鍵を集めるのか、
ウェンディルと相打ちになったガイアはどこに行ったのか。
などの謎が一気にわかる怒涛の展開です。

その中で、光の魔将と闇の魔将が同一人物だと判明しますが、
これを見た瞬間、この当時にネットゲームを遊んだことがある人なら誰もが思ったでしょう
「光と闇が両方そなわり、最強に見える」と(笑)
実際無印シリーズのラスボスですから最強ですけど、ちょっと笑っちゃいました。

そして、今回もギルドに参加しそうで結局しなかったウェルチ。
一足先にクラン=ベルに戻っていたため、魔将の襲撃を一人で受け持つはめになりますが、
なんとエイジ達がたどり着く前に軍勢の殆どを葬るという「ウェルチ無双」をしていました。
実は登場キャラの中で最強なんじゃないでしょうか(笑)

ですが、ボスを残して倒れるのはNPCのお約束。
「・・・・・・エイジさん、わたしがんばりましたよ」と可憐に振舞っていますが、
その妹の拳は完全に血濡れです(笑)


無印シリーズラストの選択で、世界を救うために人の道を外れて歩くこととなったエイジや、
その仲間たちのその後は、今後のアリアンロッドシリーズの中でちらほら見ることができます。

特に、「クラン=ベルの四英雄」に補欠当選した犬娘は、
本当にもういろんなところに引っ張りだこです。(笑)

彼らの世界を”救済”する冒険は、リプレイ終了後もまだまだ続いているようです。

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