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セブン=フォートレスリプレイ 宝玉の七勇者 [セブン=フォートレスリプレイ]

魔王エンディヴィエの覚醒を予見した空導王アンブレアスは、
これに対抗しえる真の勇者を選び出すために、勇者同士の殺し合いを提案する。
そしてその呼びかけに応えるために集まった五百人にエクセレントウォーリアー達。
過去に世界を救った勇者「ヒュウガ」も例外無く招待を受けたが、
ヒュウガは魔王の魂と共に自身の魂も失くし、動けぬ状態のままだった。
このままではヒュウガが殺されてしまうと危惧した元薄命の妹「サシャ」は、
ヒュウガに代わり、空導王の呼びかけに応じるのであった。


正式なタイトルは、
「セブン=フォートレスEX 世界滅亡の危機一日体験コース・リプレイ 宝玉の七勇者」

「フォーラの森砦V3」(下)の半分以上を占める森砦の外伝リプレイで、
その名の通り、「EXパラメーター」を用いてシナリオを進めていき、世界を救おうという、
セブン=フォートレスEXのガイダンス的なリプレイです。

セッションに望む際にGMきくたけさんが用意したのは
「魔王討伐のために真の勇者を選び出すバトルロワイヤルをする」というネタ振りのみ。

そしてそれでもちゃんと遊べるのだと、このリプレイで証明されています。

すごいですね、EX

セッションの流れは、EXパラメーターで状況確認ののちに、それに合わせてイベントを描写
そして時間が経つ度にEXパラメーターの世界滅亡っぷりが上がるので、
それをノリで何とかするというものです。素晴らしいシナリオメイキングです。

そしてこのリプレイでのEXパラメーターは「世界の危機・一日体験2時間コース」の”Hell"という
最も過酷なものをチョイスしています。
2時間でお手軽に世界滅亡を味わえます(笑)


そしてこのリプレイの惨事は開始前から起こります。
「フォーラの森砦」の主人公ヒュウガの妹で、病弱な薄幸少女サシャがまさかのPC化。
プレイヤーはヒュウガと同じくかわたなさんです。
男PCだと「ザ・主人公」女PCだと「変人」になることで有名な彼がプレイヤーです。
サシャも例に漏れず、病弱で可憐な少女は、元気が有り余り、腕がのび~る変態となりました。
その変態性は外伝リプレイで留まらず、「シェローティアの空砦」において
さらに進化していきますが、それはまたいずれ。

そして惨事その2
GMがノリで出したシャドウジャイアント500体を相手にしたザーフィ
ジーンにバンダナを渡しつつ、いきなり消息不明になります。(笑)
EXパラメーターで出た結果をシナリオ無しで描写すると、
元PCすらも数分でフェードアウト
EXハンパないです(笑)
ちなみに、このシーンが元でザーフィの「バンダナガールズ」列伝が始まります(笑)

惨事その3
闇の勇者「アルゲル」が魔王化します。もちろんPC。
正しくは魔王に乗っ取られる生贄ですが、これもかわたなさんがノリで言った一言
設定が生えました。おかげで、アルゲルは勇者を次々と手にかけていきます。
プレイヤーである田中天さんは、むしろノリノリで受け入れていたので、
もしかすると惨事ではないのかもしれません(笑)

惨事その4
魔王真っ二つ事件(笑)
元病弱少女のサシャが、完全復活した魔王エンディヴィエを一刀両断する事案が発生
ヒュウガの百倍は強いと話題になりました(笑)
世界滅亡2時間コースを使用していたため残り時間が少なく
戦闘に対してダイスによる判定無しで決着をつけたために起こったイベントで、
もはやラスボスがエキストラ扱いでした。


これらの惨事をみてわかったと思いますが、EXパラメーターは大惨事発生装置です(笑)
ですが、これを経験するとシナリオ作成のコツがわかるのだと田中天さんは語っています。
シナリオ作成が苦手な方々は、集まってEXを経験してみるのも面白いかもしれませんね。

絶版ですけど!



セブン=フォートレスリプレイ フォーラの森砦V3(上下) [セブン=フォートレスリプレイ]

七紋章歴005年。
瘴気を帯び、拡大を続ける魔の森のフォーラ地方侵食を止めるため、
グリューナ王は娘の「ティエル」王女とお付のメイド「シア」に
魔の森浄化手段捜索の任を与えた。
探索の協力者として、小心者勇者の「ヒュウガ」と女好きの亡命騎士「ザーフィ」を仲間に加え、
一行は魔の森の現状を知るという「大賢者」を尋ね、侵食の真実を知ることとなる。
そして侵食の裏で同時に動いている世界滅亡の危機に、彼らはまだ気づいてはいなかった。


「フォーラの森砦V3」は、セブン=フォートレスEXのソースブックとして発売された
「フォーラの森砦」をリメイクしたリプレイで、ファミ通文庫で上下2巻で発売されました。
「セブン=フォートレスV3」をベースに書き直されているため、
タイトルにV3がつけられています(笑)

他の「砦シリーズ」に比べて、GM目線での想定外の大惨事は少なく、
GM菊池たけしさんが張りまくった伏線が順調にバリバリ回収されていきます。
「リーンの闇砦」での鬱憤を晴らすかのようにもうバリバリと!

セッション開始前に「単純な冒険ものにします!(断言)
もう、書くのも読むのもめんどーな伏線ばりばりな話には絶対しねーっ!」
と言っていましたが、それは気のせいです。(笑)

また、使用するシステムが後半「アドヴァンスト」から「EX」に変更されているため、
単純なダンジョン冒険ものから、ストーリー重視に路線変更されているみたいで、
序盤に張られた伏線も合わせて、後半主人公格2人に、
「魔王」と「天使」という正反対な設定がモリモリ増えていきます。
その設定の増えっぷりと大きさが急展開過ぎてプレイヤーが置いてけぼりになりがちで、
度々GMから伏線の説明が入っていました。

惨事があったとするならば、エクスプローラーなメイド「シア」が
ダンジョン探索のメイン「罠発見」時にほぼ確実にファンブルをすることでしょうか?
どちらかというとプレイヤー目線での惨事が多いリプレイでした。

「EXパラメーター」を使ってシナリオを進めた時、一気に世界滅亡に近づいたのは内緒です(笑)
このシステムを使って更なる大惨事が起こる外伝「宝玉の七勇者」の紹介はまた次回に。

リプレイ終了後、ザーフィーがヒュウガのために旅立ちますが、
目的を果たして戻ってくるのは11年後(実時間)「シェローティアの空砦」中です。
この期間に彼が何をしていたのかが、砦シリーズ最大の謎かもしれません(笑)



セブン=フォートレスリプレイ リーンの闇砦 [セブン=フォートレスリプレイ]

家宝の「めんたこ」を持ち出して家出をしたアニスは、
依頼を受け、彼女を追う男装の女剣士アイラと
善と悪の二重人格を持つ魔道士ファラウスを抱え込み、
アニス捕獲の追走劇で出会った寡黙な少女ディフェスをも
巻き込んで、4人パーティーを組むことに。
用心の護衛依頼をうけた4人に待っていたのは
世界を滅ぼさんと、暗黒破壊神バラーを呼び出す悪堕ちしたファラウスと、
用心を始末しようと出てきたが、なんだかよく分からないことになっていて
困惑する謎の仮面魔道士の姿だった。


「リーンの闇砦」は、PCがラスボスになるという大惨事を成し遂げた(?)
前代未聞な伝説のリプレイです。

ファラウスの善悪人格変更や、ディフェスのワイバーン変身などの
シナリオを崩壊させかねない設定を、全てオープンダイスの判定に任せるという
なんとも画期的(笑)なシステムを取り入れ、
さらに、NPC反応チャートにてPCに対する好感度を、
やはりオープンダイスで決めるという素敵な催しをしたために、
偶然と成り行きとダイスの神様のおかげで、PCたちは犯罪者一直線。
ついにはファラウスはラスボスにまで昇格してしまいました。

ファラウスが悪堕ちするたびにその場面を乗っ取るので、
GM菊池たけしさんも「もうGMいらないじゃん」「トイレいってもいい?」
フリープレイ状態、まさに無法地帯です。

世界崩壊の危機どころか、きくたけシナリオが崩壊してました(笑)

ファラウス担当の鈴吹太郎社長は、自身のはっちゃけぶりが載った「リーンの闇砦」を
思春期の娘に見せることがなかなかできなかったとの逸話があります。


また、シナリオ後半からは「セブン=フォートレスアドヴァンスト」へと版上げされていて、
もろもろの事情から、ダンジョンシナリオが突如追加されます。
GMきくたけさんが一番生き生きしている場面でもあります。


シナリオ内容は、「闇の宗教」の内輪もめのゴタゴタに巻き込まれたPCが、
その中で自身の生い立ちを知り、「闇の宗教」のたくらみを止めるというはずでしたが、
重要な場面での上記画期的システムの判定がほぼ失敗という、
もう先が大惨事しか見えないという状態になっていました。

シナリオの崩壊した部分を読み上げて比較紹介する羽目になっていた
きくたけさんは哀愁漂っています(笑)


ちなみに、きくたけ文庫版リプレイの中で、
本の厚さが2番目に厚いリプレイでした。(富士見書房版)
後にふぁみ通文庫版として再販されたときは、上下巻に分けて刊行されてました。

アリアンロッド 目次


アリアンロッドリプレイ


・無印シリーズ (EX1) (EX2)



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